アジャイル開発 プロセスフロー
製品の作成をはじめ、スプリントやリリースの追跡など、アジャイル開発 2.0 において製品開発作業を管理する際に使用されるプロセスについて説明します。
- 製品の定義
製品は、ユーザーに提供される一連の機能と考えられます。各製品には、エピックやストーリーなど、製品の作業パイプラインを管理するオーナーがいます。これらの作業アイテムはテーマと関連付けて、ビジネスゴールに結び付けることができます。
「アジャイル開発 2.0 での製品の作成」を参照してください。
- エピックとストーリーの作成
エピックには、製品に関する大まかな要件が含まれるので、これを管理可能なストーリーに分類することができます。アジャイル開発 2.0 でエピックやストーリーを作成するときに、これらを製品に関連付けることができます。
「アジャイル開発 2.0 でエピックを作成」および「アジャイル開発 2.0 でのストーリー作成」を参照してください。
- リリースの作成
組織の中には、時間枠を固定して製品を市場に投入しているところもあります。これをリリースと呼びます。リリースには開始日と終了日があり、その期間内で何度か開発が繰り返されます。たとえば、四半期ごとや半年ごとのスケジュールで、新しいアプリケーションや既存アプリケーションの拡張機能をリリースする場合があります。
アジャイル開発 2.0 でリリースを作成したら、それに製品、エピック、ストーリーを関連付けることができます。「アジャイル開発 2.0 でのリリースの作成」を参照してください。
- カスタマイズされたバックログの作成
フィルター基準を定義することで、カスタマイズされたバックログを作成できます。たとえば、カスタマイズされたバックログには、ストーリー、欠陥、インシデントを組み合わせて作成されるものもあれば、ストーリーとインシデントを組み合わせて作成されるものもあります。このように、カスタマイズされたバックログは必要なだけ作成することができます。
「アジャイル開発 2.0 でのカスタマイズされたバックログの作成」を参照してください。
- アサイン先グループを作成
アサイン先グループを作成し、そこにメンバーを追加します。グループメンバーごとに、メンバーがスプリントで完了できるストーリーポイント数を定義します。グループレベルでは、グループメンバー全員のストーリーポイントの合計によってグループのキャパシティが決まります。
「アジャイル開発 2.0 でのアサイン先グループの作成」を参照してください。
- スプリントを作成する
スプリントは時間枠です。この時間枠において、開発チームが 1 つ以上のストーリーを展開します。スプリントの長さは任意ですが、完了するまでに通常 1〜4 週間かかります。スクラムマスターは、グループに必要な数のスプリントを作成し、グループメンバーはこれらのスプリントを使用して、今後のリリースに必要な作業を遂行します。ただし、リリース内のスプリントはすべて、リリースの開始日から終了日の範囲内に収める必要があります。
- スプリントアクティビティの計画
スプリントを開始する前に、グループとスクラムマスターは、スプリント内での完了をコミットできるバックログのストーリーを決定します。スプリントのストーリーは、優先度に基づいて選択できます。スクラムマスターは、ストーリーを完了するために必要な作業 (ストーリーポイントの合計) がグループのキャパシティと一致していることを確認する必要があります。
スプリントを計画する際、速度レポートをガイダンスとして使用すると、次のスプリントでグループが遂行できる作業量を見積もることができます。Agile 2.0 チームダッシュボードでは、速度履歴レポートとタイプ別の速度レポートが提供されます。- 速度履歴:過去 10 回のスプリントより、チームの全体的な速度に関するインサイトが得られます。チームが安定的かつ予測可能な速度を達成し、コミットメントを満たしているかどうか分析します。
- タイプ別の速度:チームの速度推移を経時的に分析し、チームの戦略的な作業負荷を運用または他のタイプの作業負荷と比較します。
スプリントの計画方法の詳細については、「アジャイル開発 2.0 でのスプリントアクティビティの計画」を参照してください。
- スプリントにおける進捗状況の追跡
スクラムマスターは、スプリントチームの作業を管理し、進捗状況レポートを提供して、チームが遭遇した障害をすべて解消します。チームメンバーは、ストーリーレコードを更新し、デイリースタンドアップミーティングを開いて進捗状況について話し合ったり、懸念事項をスクラムマスターやプロダクトオーナーに報告したりします。
チームは、スプリントにおいてコミットされているストーリーをすべて完了することが求められます。スクラムマスターからは、受け入れ条件に従って、ストーリーが全面的にテストされ、リリースの準備が整っていることが求められます。
コミットされたストーリーと特定のスプリントのスコープにおいては、スプリントの実行中に変更を行わないのが理想です。しかし、アジャイル開発 2.0 は、必要に応じて更新を行ったり、優先順位の変更に対応したりする柔軟性を発揮します。ただし、スプリントでのストーリーの追加や削除については、グループ、スクラムマスター、プロダクトオーナーへの相談が必要です。
バーンアップチャートやバーンダウンチャートなどのレポートを備えた Agile 2.0 スプリントダッシュボードを使用すると、チームにおけるスプリントの進捗状況を追跡することができます。
ヒント:ハイブリッドまたは従来のプロジェクトデリバリーを実行している場合でも、Agile 2.0 スプリントダッシュボードを使用して、累積フロー図を使用してワークフロー状況の移行を追跡できます。ダッシュボードへのアクセスを有効にする方法の詳細については、「 パフォーマンスアナリティクス Agile 2.0 のコンテンツパック」を参照してください。
- リリースの進捗状況の追跡
プロダクトオーナーはリリースの進捗状況を追跡して、チームがリリース目標の達成に必要なペースでストーリーを遂行できているかどうかを確認することができます。
バーンアップチャート、バーンダウンチャート、サイクルタイムチャートなどのレポートを備えた Agile 2.0 リリースダッシュボードを使用すると、チームにおけるリリースの進捗状況を追跡することができます。