ビジネスインパクト分析のユースケース
事業継続性管理 アプリケーションを使用して、ビジネスサービスやプロセス、およびデータセンターやアプリケーションなどの技術的なエンティティに対するダウンタイムの影響を評価できます。組織に対するビジネスインパクト分析を作成する際は、事業継続性タスクの管理に使用される一般的なユースケースの参照が可能です。
インパクト分析を実行することの重要性
- 通常のビジネス機能の意図しない中断を防止し、最小限に抑えます。
- 組織にとって重要なビジネスプロセスを特定し、将来の問題を防止するための戦略を策定するために役立ちます。
- 財務資産および技術資産の保護に関する計画立案を支援します。
- 将来の改善領域に関するガイダンスとサポートを提供します。
インパクト分析のカテゴリ
- ビジネスインパクト分析
- 主にビジネスサービスやビジネスプロセスを管理するビジネスユーザーは、サービスとプロセスに対するダウンタイムの影響を判断する必要があります。プロセス関連のビジネスインパクト分析を実行することで、ビジネスが次の目標を達成するために役立ちます。
- プロセスまたは手順の変更に備えて準備する。
- プロセスに関連する問題を特定する。
- 予期しない事象によって発生する可能性のあるリスクを軽減する。
- 技術的インパクト分析
- 主にデータセンターや IT システムを管理するアプリケーションユーザーや IT マネージャーは、データとアプリケーションに対するダウンタイムの影響を判断する必要があります。技術的インパクト分析を実行することで、実装された製品やアプリケーションでの技術的な変更の影響を分析するために役立ちます。分析により、アプリケーションの特定のセクションや機能の変更によって影響を受ける可能性がある情報システムの領域に関する情報が得られます。
ビジネスインパクト分析の作成の目標と方法
ビジネスインパクト分析は通常、ビジネスサービスまたはビジネスプロセスを分析するため、ビジネスユーザーによって実行されます。たとえば、財務アナリストがビジネス影響分析を実行すると、ビジネスプロセスまたはビジネスサービスのダウンタイムの影響を推定できます。- 目標
- ビジネスインパクト分析を実行する目標は、次の情報を判断することです。
- プロセスの重要度を特定する。
- ビジネスがビジネスサービスまたはビジネスプロセスなしで存続できる時間を判断する。
- ビジネスインパクト分析を実行する方法
- ビジネスユーザーがビジネスサービスまたはプロセスを分析するには、次のアセスメントの質問のいくつかに対する回答を推測します。
- ビジネスサービスまたはビジネスプロセスに影響を与える影響度カテゴリまたは要因は何か?
- ビジネスプロセスまたはビジネスサービスのダウンタイムの影響はどのようなものか?
- 影響を受ける顧客は何人か?
- 組織のダウンタイムの収益への影響はどのようなものか?
- その他に組織が被る可能性のあるペナルティはあるか?
- 組織の風評被害はあるか?
- 推定ダウンタイムのメディア報道などの損害を修復するための追加コストはいくらか?
- ビジネスプロセスを効率的に実行するために普段から必要となる支援システムは何か?
BCM リードまたはマネージャーがこれらのアセスメントの質問に回答することで、ビジネスインパクト分析を作成する目標を定義するために役立ちます。
技術的インパクト分析の作成の目標と方法
技術的インパクト分析は通常、データを格納するアプリケーションやシステムを分析するために、IT オーナーによって実行されます。たとえば、財務組織の IT オーナーが技術的インパクト分析を実行することで、アプリケーションの重要度とタイムライン、およびデータをバックアップする頻度を判断できます。- 目標
- 技術的インパクト分析を実行する目標は、次の情報を判断することです。
- アプリケーションの重要度。
- アプリケーションなしで組織が存続できるタイムライン。
- データをバックアップする頻度
- 技術的インパクト分析を実行する方法
- ビジネスユーザーがビジネスインパクト分析を実行するには、次のアセスメントの質問例に対する回答を推測します。
- アプリケーションが機能しない場合、ビジネスにどのような影響があるか?
- 影響を受ける従業員は何人か?
- アプリケーションは外部につながっているか?
- アプリケーションが外部につながっている場合、影響を受ける顧客は何人か?
- アプリケーションが処理するデータはどのような種類か?
- データはどのくらいの頻度で変更されるか?
ビジネスユーザーがこれらのアセスメントの質問に回答することで、技術的インパクト分析の目標を決定するために役立ちます。
ビジネスインパクト分析ワークフローの使用
BCM アプリケーションのユーザーは、ビジネスインパクト分析ワークフローを使用してビジネスインパクト分析を実行できます。
- 事前定義済みのテンプレートに基づくビジネスプロセスまたはアプリケーションの復旧階層を評価する。
- 目標復旧時点を特定する。
- 目標復旧時間を特定する。
- ベンダー、アプリケーション、施設、その他の基本的な要素などの依存関係を特定する。
ビジネスインパクト分析ワークフローの前提条件として、組織の BCM 管理者が BCM アプリケーションで BIA テンプレートを設定します。テンプレートを使用することで、アセスメントアンケートの形式でのサーベイ型ユーザーエクスペリエンスが可能になります。
BCM 管理者は、BIA テンプレートで組織とシナリオに適した質問を設定できます。BCM 管理者ロールで BIA テンプレートを設定する方法の詳細については、「ビジネスインパクト分析 (BIA) テンプレートの構成」を参照してください。
BCM リードまたは BCM プログラムマネージャーは、ビジネスインパクト分析レコードの [アセスメント] タブでアセスメントアンケートに回答できます。主にビジネスサービスとビジネスプロセスを使用する場合、回答は目標復旧時間のアセスメントと依存関係アセスメントの重要なデータポイントとして機能します。回答に基づいて、ビジネスプロセスまたはビジネスサービスの重要度と推奨タイムラインが決定されます。
IT システム、データ、およびアプリケーションを処理する BCM リードまたは BCM プログラムマネージャーの場合、回答は目標復旧時点アセスメントの重要なデータポイントとして役立ちます。受診したアンケート回答に基づいて、アプリケーションがビジネスプロセスまたはビジネスサービスの重要度と推奨タイムラインを計算します。
BCM でのインパクト分析の結果
アンケートへの回答の受信後、BCM アプリケーションがビジネスインパクト分析の結果を計算します。結果は、次の例に示すように、ビジネスインパクト分析レコードの [詳細] タブの [結果] セクションに表示されます。
- 復旧階層
- BCM アプリケーションがプロセスの重要度を特定します。これを復旧階層と呼びます。たとえば、復旧階層の中にはビジネスにとって必須でないものもあれば重要なものもあります。
- 達成目標復旧時間
- BCM アプリケーションは、組織がビジネスプロセスなしで存続できる時間、すなわち目標復旧時間 (RTO) を判断するのに役立ちます。
- 調整済み RTO
- ビジネスインパクト分析のオーナーは、実用的な理由で目標復旧時間の値を調整できます。調整された値は、[結果] セクションの [調整済み RTO] フィールドに表示されます。自分がビジネスインパクト分析オーナーであり、アセスメント中に何らかの理由で RTO 値を調整した場合、調整の理由が [調整済み RTO の理由] フィールドに表示されます。
- 依存関係
- BCM アプリケーションを使用することで、ビジネスプロセスを効率的に実行するために普段から必要となる支援システムや依存関係を判断できます。ビジネスに存在する依存関係としては、次のようなものがあります。
- 人 (People)
- 施設 (Facility)
- アプリケーション
- ベンダー
目標復旧時間、目標復旧時点、および復旧階層の詳細については、「目標復旧時間、目標復旧時点、および復旧階層」を参照してください。