ビジネスインパクトアナリシスのユースケース

  • リリースバージョン: Australia
  • 更新日 2026年03月12日
  • 所要時間:7分
  • 事業継続性管理 アプリケーションを使用して、ビジネスサービスやプロセス、およびデータセンターやアプリケーションなどの技術的なエンティティに対するダウンタイムの影響を評価できます。組織に対するビジネスインパクトアナリシスを作成する際は、事業継続性タスクの管理に使用される一般的なユースケースの参照が可能です。

    注:
    環境は、お客様によってそれぞれ異なります。ここで述べるユースケースのシナリオが示すのは、あくまでもここに記されているユースケースの一般的な実装です。実際の実装は異なる場合があります。

    インパクト分析を実行することの重要性

    インパクト分析の実行は、事業継続性タスクを管理するための重要なステップです。次のメリットがあります。
    • 通常のビジネス機能の意図しない中断を防止し、最小限に抑えます。
    • 組織にとって重要なビジネスプロセスを特定し、将来の問題を防止するための戦略を策定するために役立ちます。
    • 財務資産および技術資産の保護に関する計画立案を支援します。
    • 将来の改善領域に関するガイダンスとサポートを提供します。

    インパクト分析のカテゴリ

    インパクト分析は、次のカテゴリに大まかに分類できます。
    ビジネスインパクトアナリシス
    主にビジネスサービスやビジネスプロセスを管理するビジネスユーザーは、サービスとプロセスに対するダウンタイムの影響を判断する必要があります。プロセス関連のビジネスインパクトアナリシスを実行することで、ビジネスにおける以下の目標の達成に役立ちます。
    • プロセスまたは手順の変更に備えて準備する。
    • プロセスに関連する問題を特定する。
    • 予期しない事象によって発生する可能性のあるリスクを軽減する。
    技術的インパクト分析
    主にデータセンターや IT システムを管理するアプリケーションユーザーや IT マネージャーは、データとアプリケーションに対するダウンタイムの影響を判断する必要があります。技術的インパクト分析を実行することで、実装された製品やアプリケーションでの技術的な変更の影響を分析するために役立ちます。分析により、アプリケーションの特定のセクションや機能の変更によって影響を受ける可能性がある情報システムの領域に関する情報が得られます。

    ビジネスインパクトアナリシスの作成の目標と方法

    ビジネスインパクトアナリシスは、ビジネスサービスまたはビジネスプロセスを分析するためにビジネスユーザーが実行します。たとえば、ファイナンスアナリストがビジネスインパクトアナリシスを実行すると、ビジネスプロセスまたはビジネスサービスのダウンタイムの影響を推定できます。
    ゴール
    ビジネスインパクトアナリシスを実行する目標は、次の詳細を決定することです。
    • プロセスの重要度を特定する。
    • ビジネスがビジネスサービスまたはビジネスプロセスなしで存続できる時間を判断する。
    ビジネスインパクトアナリシスを実行する方法
    ビジネスユーザーは、次のようないくつかのアセスメントの質問に対する回答を推測することで、ビジネスサービスまたはプロセスを分析したいと考えています。
    • ビジネスサービスまたはビジネスプロセスに影響を与える影響度カテゴリまたは要因は何か?
    • ビジネスプロセスまたはビジネスサービスのダウンタイムの影響はどのようなものか?
    • 影響を受ける顧客は何人か?
    • 組織のダウンタイムの収益への影響はどのようなものか?
    • その他に組織が被る可能性のあるペナルティはあるか?
    • 組織の風評被害はあるか?
    • 推定ダウンタイムのメディア報道などの損害を修復するための追加コストはいくらか?
    • ビジネスプロセスを効率的に実行するために普段から必要となる支援システムは何か?

    BCM リードまたはマネージャーがこれらのアセスメントの質問に回答することで、ビジネスインパクトアナリシスを作成する目標を定義するために役立ちます。

    技術的インパクト分析の作成の目標と方法

    技術的インパクト分析は、データを格納するアプリケーションまたはシステムを分析するために IT オーナーによって実行されます。たとえば、財務組織の IT オーナーが技術的インパクト分析を実行することで、アプリケーションの重要度とタイムライン、およびデータをバックアップする頻度を判断できます。
    ゴール
    技術的インパクト分析を実行する目標は、次の情報を判断することです。
    • アプリケーションの重要度。
    • アプリケーションなしで組織が存続できるタイムライン。
    • データをバックアップする頻度
    技術的インパクト分析を実行する方法
    ビジネスユーザーは、サンプルのアセスメント質問に対する回答を推測することで、ビジネスインパクトアナリシスを実行できます。
    • アプリケーションが機能しない場合、ビジネスにどのような影響があるか?
    • 影響を受ける従業員は何人か?
    • アプリケーションは外部につながっているか?
    • アプリケーションが外部につながっている場合、影響を受ける顧客は何人か?
    • アプリケーションが処理するデータはどのような種類か?
    • データはどのくらいの頻度で変更されるか?

    ビジネスユーザーがこれらのアセスメントの質問に回答することで、技術的インパクト分析の目標を決定するために役立ちます。

    ビジネスインパクトアナリシスワークフローの使用

    BCM アプリケーションのユーザーは、ビジネスインパクトアナリシスワークフローを使用してビジネスインパクトアナリシスを実行できます。

    サンプルユースケースは、 BCMを使用してビジネスインパクトアナリシスを作成する際に考慮されます。
    • 事前定義済みのテンプレートに基づくビジネスプロセスまたはアプリケーションの復旧階層を評価する。
    • 目標復旧時点を特定する。
    • 目標復旧時間を特定する。
    • ベンダー、アプリケーション、施設、その他の基本的な要素などの依存関係を特定する。

    ビジネスインパクトアナリシスワークフローの前提条件として、組織の BCM アドミニストレーターが BCM アプリケーションで BIA テンプレートを設定します。テンプレートを使用することで、アセスメントアンケートの形式でのサーベイ型ユーザーエクスペリエンスが可能になります。

    BCM アドミニストレーターは、BIA テンプレートで組織とシナリオに適した質問を設定できます。BCM アドミンロールで BIA テンプレートを設定する方法の詳細については、「従来のアセスメントを使用した BIA テンプレートの構成」を参照してください。

    BCM リードまたは BCM プログラムマネージャーは、ビジネスインパクトアナリシスレコードの [アセスメント] タブでアセスメントアンケートに回答できます。主にビジネスサービスとビジネスプロセスを使用する場合、回答は目標復旧時間のアセスメントと依存関係アセスメントの重要なデータポイントとして機能します。回答に基づいて、ビジネスプロセスまたはビジネスサービスの重要度と推奨タイムラインが決定されます。

    IT システム、データ、およびアプリケーションを処理する BCM リードまたは BCM プログラムマネージャーの場合、回答は目標復旧時点アセスメントの重要なデータポイントとして役立ちます。受診したアンケート回答に基づいて、アプリケーションがビジネスプロセスまたはビジネスサービスの重要度と推奨タイムラインを計算します。

    BCM でのインパクト分析の結果

    アンケートへの回答の受信後、BCM アプリケーションがビジネスインパクトアナリシスの結果を計算します。結果は、例に示すように、ビジネスインパクトアナリシスレコードの [詳細] タブの [結果] セクションに表示されます。

    ビジネスインパクトアナリシスの [結果] セクション。

    BCMアプリケーションは、ビジネスインパクトアナリシスレコードの主要な結果を表示します。
    復旧階層
    BCM アプリケーションがプロセスの重要度を特定します。これを復旧階層と呼びます。たとえば、復旧階層の中にはビジネスにとって必須でないものもあれば重要なものもあります。
    達成目標復旧時間
    BCM アプリケーションは、組織がビジネスプロセスなしで存続できる時間、すなわち目標復旧時間 (RTO) を判断するのに役立ちます。
    調整済み RTO
    ビジネスインパクトアナリシスのオーナーは、実用的な理由で目標復旧時間の値を調整できます。調整された値は、[結果] セクションの [調整済み RTO] フィールドに表示されます。自分がビジネスインパクトアナリシスオーナーであり、アセスメント中に何らかの理由で RTO 値を調整した場合、調整の理由が [調整済み RTO の理由] フィールドに表示されます。
    依存関係
    BCM アプリケーションを使用することで、ビジネスプロセスを効率的に実行するために普段から必要となる支援システムや依存関係を判断できます。たとえば、ビジネスの依存関係を設定できます。
    • 人々
    • 施設 (Facility)
    • アプリケーション
    • ベンダー

    目標復旧時間、目標復旧時点、および復旧階層の詳細については、「RTO、RPO、復旧階層」を参照してください。